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『Holistic』に身体と向き合う
『Holistic (ホリスティック)』という言葉は何となく耳馴染みがあるような無いような、少し表現の曖昧な言葉です。
ギリシャ語で「全体性」を意味する『ホロス(holos)』が語源と言われ、そこから派生した言葉には、whole(全体)、heal(癒す)、health(健康)、holy(聖なる)などがあると言われています。
弊所が考える身体だけではない、『心』+『身体』+『環境要因』など、多面的に症状(原因)を捉え、総合的(ホリスティック)に健康的な生活をご提案出来ればと考えています。

『他力』と『自力』のバランスを考える
本来、私たちの身体は調子が悪くなっても健康状態へと戻す力(恒常性)が備わっています。
私どもの仕事はこの”恒常性”が上手く働いていれば必要が無いのです。
しかし、現実には慢性的な疲労や腰痛・神経痛、そして女性の殆どが肩こりや偏頭痛などの不定愁訴に日々悩まされています。
先ずは私どもの『他力』によって”整える力”を回復し、その後は元の状態に戻らないように『自力』による身体学習と環境変化に対しての知識が必要になってきます。
この様に『他力』による専門家の調整と、自分自身での『自力』による回復後の健全状態維持はfifty-fifty(50%-50%)の関係性なのです。
『操体法』と『構造動作トレーニング』
『操体法』によるコンディショニング
弊所で主に施術や身体運用で用いますのが『操体法』です。
『操体法』の特徴の一つが”自力自療”を施術の中心に置いている考え方です。
『操体法』の考え方の中心にあるのが『整える側』と『調整してもらう側』という対立構造ではなく、全てにおいて施術者はサポート役であり、クライアントに最高のパフォーマンスを発揮して戴くための黒子に徹するという考え方です。
『操体法』は”快適感覚”を施術の中心に据え、”痛み”や”不快”をあくまでもクライアントがききわけ、自己治癒能力を高め回復コースに身体を導いていく、主役はクライアント本人なのです。
『構造動作トレーニング』による土台作り(ボディメイキング)

身体はメンテナンス(調整・施術)と共にメイキング(土台作り)も健康維持のためには必須の要素となっています。
私たちが地球上で生活する上において最も大切なのは地面との接地部分である『足・足趾(あしゆび)』です。
生涯自分の足で歩いて生活をしたいと殆どの方が願っている反面、現実には年齢と共に足が萎え、寝た切りや関節痛など様々な症状を抱え苦しんでいる方が多くなっています。
弊所では足趾(あしゆび)の強化と接地感覚を高めるという観点から、『構造動作トレーニング』の提唱者である”えにし治療院”の”中村考宏”先生と、その理論を全国へ拡げる活動をされている”動作術の会”を主催されています”中島章夫”先生によりご指導を受け、クライアントの方にもお伝えしております。

『五行陰陽論』と『認知心理・行動心理学』アプローチによるメンタルフォロー
外的要因と『五行陰陽論』
”痛み”や”不快”な症状の原因には様々なものが有ります。
重たいものを持ち上げたら腰に痛みを感じたなど、明らかな原因がある物理的な痛みであれば納得もいくのですが、昨今では腰痛を例にとれば、原因を特定出来る『特異的腰痛』は15%で残りの85%は不明であるというデータもあります。
この不明な部分を補うものとして、弊所では東洋思想としての『五行陰陽論』を参考にしています。
ご存じのように五行陰陽論は漢方の考え方のベースにもなっており、この考え方を”体調管理”や”メンタルフォロー”にも応用します。
私たちの体調は”運動”や”食事”など自己管理で行える部分と『気候』や『人間関係』・『社会環境』など『外的要因』によって大きく左右されることもあります。
このような不確定な外的要因の改善にこそ『五行陰陽論』でのアプローチが有効であり、要因を排除するのではなく、要因を理解し受け入れ、共生する東洋思想の考え方こそ、これからの施術に必要となってくると考えます。

『行動心理学・認知心理学』の応用
『痛み』のメカニズムは複雑であり、病院での画像診断などで異常無しと診断されても不快な痛みで苦しんでいる方は沢山いらっしゃいます。
『痛み』は必ずしも部位に物理的損傷が有るから発生するだけでは無く、『メンタル(心)』との繋がりが深いと言われています。
弊所ではこの『痛み』との向き合い方をクライアントと共に考え、ただ単に痛み取りだけの施術ではなく、『痛み』の本質を理解し、向き合い、逃げることなく学んで戴きます。
但し、かなり心の深い部分にまで痛みの根本原因が食い込んでいる場合は、米国最先端の『行動心理学・認知心理学』を活用し、痛みの負の連鎖から脱却するようアプローチも行っていきます。
この最新『行動心理学・認知心理学』プログラムである、『TOE(Theory of Excellence)プログラム』*1を国内認定講師の 先生にお願いしています。
「事実の受け取り方と行動の関係性」や「自分の期待度と行動の関係性」など現在、自分自身の脳の癖を知り、目的に対しての行動指針や具体的方法を学ぶことが出来ます。
*1 (此方のプログラムは不定期開催で、受講定員を満たした場合のみ開催致します。)
