
『殺菌・除菌・抗菌』ってここのところ、特にコロナが出てから尚更、ミニにタコじゃなく、耳にたこができる位に聞かれるようになりました。。
除菌除菌ってウイルスは「菌じゃねぇわ!」ってテレビに突っ込んでいる今日この頃ですが、皆様は如何でしょうか?
ウチでも一応、ソーシャルなんちゃらの影響で、いらっしゃったお客様にはリクエストがあれば手指・手の平洗浄って意味でジェルアルコール的なものを振りかけたりしていますが、私的には「いらないよなぁ~」などと思いつつ、お客様の心の安心のために使っている感じです…
余り子供の頃の話しとかを出すと時代錯誤とか言われそうで嫌なのですが、我々が子供の頃って、ご飯とか食べていてポロッと床に落ちても、フーフーして普通に食べていました。当然、親にも勿体ないから食べろと無言のプレッシャーをかけられ、拾って食べる、それが普通の日常でした。
ま、私の子供の頃でも一応、外から帰ってきたら手を洗おう!位な教育は受けていたような気がしますので何ですが、チョット今は過剰な位の『殺菌!殺菌!』オマケに『抗菌仕様!抗菌!』ってまるで『菌』が人類の敵かのような扱いが何だかなぁ~って思います。
ご存じの通り、人類は太古の昔から『菌』と共生、共有して生きてきました。
私たちの体内環境を整え、免疫力を強化してくれる腸内細菌も菌なのです。
昨今テレビでよく取りあげられている『免疫力UP』ってまさに”菌”を活性化させなければどうにもならない訳で、その菌を徹底的に殺すって。。自殺行為な訳です。殺菌しながら菌を活性化させるって楯と矛ですね…
よく考えれば有用菌だけは生かして悪玉菌だけ殺せるような都合の良いものなど無くて、徹底して菌全般を悪と見なして殺菌すればするほど、我々の免疫バランスは崩れる訳ですね。。
手って特に大切で、私たちの手に付着している『常在菌』が腸内環境を育てると言っても過言ではないので、ぬか床などその代表的なもので、それが家庭の味になり、家庭の腸内環境の調整に一役買っていたのだと思います。
だから、せめて『おにぎり』くらいは母が素手で握って子供に持たせてやりたいものです。母の手の常在菌は特に小さな子供さんの腸内環境を育てていきますので、大事なことだと思います。
日本は多様な『発酵食文化』を持っていて、『漬物』『納豆』『醤油』『味噌』など、地域独特なものも含めて『菌』の恩恵を遙か昔の時代から我々は受けているのです、ですから余り菌!菌!菌!と過激に悪者にせずに、コロナと同じで『共有と共生』の道を歩んでいくのがベストかと思う今日この頃です。。


